《チョット気になるクエスチョン》
高齢者の骨粗しょう症による骨量減少で骨折しやすい場所はどこでしょう?
①背骨
②太ももの付け根(大腿骨頸部)
③手首
答えはページ下部をチェック!
- 骨粗しょう症とは
骨の量(骨量)が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。
日本には約1,000万人以上の患者さんがいるといわれており、高齢化に伴ってその数は増加傾向にあります。
若い世代と比較して骨密度の低下具合で将来の骨折などの危険性を判断します。
- 骨粗しょう症の検査方法
いろいろな方法がありますが、超音波法は「かかと」や「すね」の骨に超音波をあてて測定します。
X線(レントゲン)を使用していないため、粗しょう症の検診に用いられることが多く、妊娠中の方でも安心して測定することができます。
←【超音波検査機器】
かかとは骨量の減少が表れやすい場所です。
超音波検査は座った姿勢で、かかとを機械に乗せ、痛みもなく数分で終了します。
骨密度が低下すると、骨粗しょう症といって骨の中がスカスカな状態になり、骨折しやすくなりますので、骨密度を測定することが重要です。
答え ①背骨(脊椎)
【解説】
クエスチョンの選択肢は骨粗しょうに伴う骨折の御三家です。高齢者の骨折の頻度は①②③の順です。
①脊椎の骨折は尻餅などの軽い衝撃で起こります。強い症状も無く、気が付かない事も少なくありません。「身長が縮んできた」、「背が丸くなった・曲がってきた」「以前から腰痛も気になる」ので、検査してもらったら圧迫骨折だったりします。
②大腿骨近位頸部骨折は70歳以上で急激に増える骨折です。痛みが激しいだけでなく、治療のために立つことも、歩くことも制限され、その結果寝たきりの原因となるなど、深刻なケースが少なくありません。
③手首(橈骨遠位部)骨折は45歳以上の壮年の世代でよく見かけられ、転倒時の手をついた際に骨折するなど、骨粗しょう症の骨折の初発部位として有名です。